QGISで登山地図印刷


 QGISと地理院タイルを使って、登山用地図を印刷する方法の説明です。まだ試行錯誤段階ですが、一応、これで良いはず。
 地図の表示からレイアウト作成、印刷の各段階の要点だけを記載します。キモは1、3、4、8です。国土地理院の紙の地図の座標参照系はUTM座標系(ユニバーサル横メルカトル)なので、これにあわせるのと、磁北線を記入する手間が必要です。

  1. 登山地図のCRSはUTM座標系を使用する。適用区域に応じて系番号(EPSG:6688~6692)を選択。選択するEPSGをざっと言えば、九州は6689、中国・四国・近畿・東海は6690、関東~札幌近辺は6691、北海道東部は6692。地理院タイルのCRSはWGS84(EPSG:4326)なので、この操作をしないと誤った地図が印刷され。特に間違えやすいので注意。
  2. 磁北角(磁気偏角)は地理院地図の「磁気図」で調べる。地理院タイルのURLからでも調べられる。
  3. レイアウト画面にて、縮尺を「25000」に設定。必ず磁北線を描く前に。
  4. 磁北線の記入は垂直の「ポリライン」を作り、それを磁北角で「回転」させる。「回転」はレイアウト画面の「アイテムプロパティ」にある。ポリラインの色と幅は好みで設定すれば良いが、赤、0.2mmが見やすい。
  5. 磁北線をずらす場合、スケールバー(シングルボックス)を追加し、単位のラベル「m」、セグメント数「右8」、固定幅「1000」、回転「(調べた磁北角、プラス・マイナスに注意)」に設定する。これが1000m間隔の磁北線の目安になる。
  6. 磁北角に合わせたポリラインをコピー&ペーストして、実寸1000mサイズにずらす。磁北線を描き終えたら、目安のスケールバーは消す。
  7. 任意のスケールバーを追加(回転不要)。印刷後に縮尺が合っているかをチェックするためのもの。
  8. 印刷後、三角スケール等をスケールバーに当てて、正しい縮尺かどうかをチェックする。縮尺がおかしければ、CRSかプリンターの設定を再度チェック。
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